直爽水プロジェクト業務提携記念スペシャルクロストーク<対談>
藤城社長(藤城事務所 代表取締役) × 大野代表(IWP 代表)

- 日時:
- 平成19年3月17日(土)
- 場所:
- 藤城事務所 本社
― まずは、お互いの第一印象などは、いかがでしたか?
藤城:井戸を掘っていらっしゃるということだったので、もっと荒々しい方かと思っていましたが(笑)、腰も低く、言葉もソフトでしたので、印象は、すごく良かったですね。
大野:水という部分で、ここまで志の高い方もなかなかいらっしゃらないので、やっとこういう方に出会えたな!という感じでした。
― 双方のお仕事・活動などをご紹介ください。
藤城:私どもは、東京を中心にした首都圏におきまして、設備に関連する工事に付き物でもあります行政関係の手続きの代行を中心とした業務を行っております。人の生活というのは、いくらきれいな箱をつくったところでも、水が供給されないと住むことができない。まさに「仏つくって魂こめず」という言葉がある通り、水が入って、はじめて魂が込められるんだと思います。
大野:私のほうは、国内でもだいぶ少なくなっている「上総堀り」という日本の伝統文化とも言える工法をつかって、世界中の水の困っている国々への国際協力を行っています。若いボランティアなどもおりまして、ある意味、彼らの人間教育やこれから活躍できる場づくりになればと思っての活動でもあります。
― 今、ちょっと話が出た部分でもありますが、若い世代に向けて思うところなどは?
藤城:やはり今の時代は、非常に恵まれていますので、どんな経緯で、水が手に入るのか?という大きな流れなどを知る由も無いのでしょう。いつも労せずして、手に入るからこそ、その大切さを忘れてしまっているのではないかと思います。でも、人の生活の中の基本中の基本こそが「水」なんだと思います。また、世界に目を向ければ、水で困っている国々の方がはるかに多い。そんな現実も知って欲しいですよね。
大野:私たちは、アジアやアフリカなどに足を運んでいますが、そういった場所に行けば、どれだけ大切なものなのかっていうことを現地の人々は、わかっています。例えば、中国などでも「井戸を見たら、掘った人の苦労を忘れるな。」などという諺もあるくらいです。やはり、日本の若者にも都市の発展や人間の肉体…様々な部分で、無くてはならない「水」という部分の認識をもっと高めていただき、できましたら、国際協力の場にも積極的に関わって頂ければと思います。
― 世界の水事情の話題もありましたが、東京の水事情などはどうなっていますか?
藤城:東京の水というのは、昔からも言われていましたが、世界でもトップレベルの水です。近年においても浄化槽や水道インフラなどの技術革新は、凄まじいものがあり、ますます自信を持っていいんじゃないかと思います。以前、イタリアやスペインなどをまわったことがあるのですが、どこのレストランに入っても別途でミネラルウォーターを購入して食事を注文するんです。最近の東京でも似たようなシーンを見ますが、あれはファッション的なものに過ぎません。蛇口をひねれば安心でおいしい水を手に入れられるというのは、世界のどこへ行っても自慢のできるものだと思います。
― 世界各地の状況はどうなんでしょうか?
大野:やはり、世界のあちらこちらで、劣悪な水環境の国々があります。日本のような状態でいつも生活をしているとついつい無関心になってしまいますが、本当に水で困っている人々を目の当たりにすると、これはもう水の問題は、人権問題なんだ!と痛感するんです。そんな戦いを続けている中で、藤城社長との出会いがありましたので、新たな光が見え始めたところでもあるんです。
― IWPさんを支援しよう!ということで、東京から広める「直爽水プロジェクト」が立ち上がっています。こちらの展開などは?
藤城:先ほどから出ていますが、東京の水というのは、世界トップレベルなんです。それをなぜ、わざわざ、ペットボトルのミネラルウォーターを購入してしまうのか?こういった根本的な問題を単なるファッションやトレンドで片付けては、いけないんだと思うんです。このペットボトル自体の処理などを考えれば、環境問題に繋がるという、関連性も含めて、環境重視のライフスタイルに切り替える必要があると思います。近年、建物も超高層化しています。すると水圧で、直接的に押し上げることが難しくなり、タンクなどに貯水することになります。このスタイルになると、せっかくの東京水も溜め込むことで、水質が劣化することになります。このタンクを経由せずに各家庭に供給できればということが、私たちの「直爽水」なんです。この「直爽水プロジェクト」が拡大することで、不要な貯水タンクが発生します。そのタンクの有効利用をということで、IWPさんを経由して、現地の再利用へ繋げることも含めて、東京の水改革が世界の人々を救うことになるんです。
― それを受けて、IWPさんはいかがでしょうか?
大野:場所によっては、井戸が掘れないところもあります。そんな時は、お手製の貯水タンクを造って対処していました。今回のお話をいただき、我々としては、本当に渡りに舟だったんです。また、こんな方法で、我々が欲しかったものが手に入るということで、驚きもありました。(笑)
やはり、日本人は、便利になりすぎたことで、大事なことを忘れているのかもしれません。古くは、水が神事になるほど大事なものだったはずです。それほど大事なことなんだということを知らしめるには、本当に良いキッカケになるんじゃないと思います。ぜひ、多くの方々の意識を変えていければと期待しています。
― 最後に今後のヴィジョンなどをお聞かせください。
藤城:直爽水を皮切りに、これからも水をテーマに様々な事業にチャレンジしたいと思っています。やはり、人の暮らしは、水が基本です。この部分での不便が無いということも当たり前ですが、視点を変えれば、新たな可能性も見えてきます。そういった意味でもグローバルな貢献に繋がる事業展開・会社経営を目指していきたいと思います。
大野:ケニアの現地の言葉で、「飢えた人がいれば、魚を与えるのではなく、採り方を教えよ。」というのがあります。私たちは、これからもそれをモットーに活動を続けていきたいと思います。もちろん、直爽水プロジェクトについても、その成功へ向けて、一緒に走り続けたいと思います。